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【おすすめ本】心に栄養を!働くママの活力と肥やしになる至極の20冊

 2017/05/17 ライフスタイル  
【おすすめ本】心に栄養を!働くママの活力と肥やしになる至極の20冊

最近、いつ本を読みましたか?
ゆっくりと本を読めたのは、どれくらい前のことですか?

世間では電子書籍や動画配信サービスなど沢山のモバイルメディアが増え、活字離れや書籍離れが進んでいる、と言われています。
ですが、本はいろいろなことを私たちに教えてくれます。

知識、教養、道徳だけじゃありません。
過去の失敗や未来への希望。家族の大切さや、恋の切なさなど、本には沢山の言葉や想いが詰め込まれています。

家事に、育児に、仕事に、普段から大忙しのあなただからこそ、今少しだけ立ち止まって空き時間に読書をしてみませんか?
通勤の合間、寝る前の数分でも良いと思います。

本の世界から得られるものは、きっとこれからのあなたの活力になるはずです。

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母でもあり妻でもある貴女へ!悩める女性へ贈りたい作品

妻の目線や母の目線で語られる物語は、どこかに通じるものがあるのでは。

ごくありふれた日常の繰り返しだからこそ、立ち止まり、振り返ってほしい。
そうすることで、きっと見えていなかったものが見えてくるはずです。

七人の敵がいる/加納 朋子

七人の敵がいる

画像引用元:Amazon

「ユーモラスだけど実は深くて重いテーマ」

表紙やあらすじだけを読むとなんとなく働くママのドタバタ活劇のように思えてしまう本作。
確かにドタバタ活劇には違いありませんが、それだけでは済まされない奥深なテーマには「迫力」があり、それでも読者を笑わせる痛快っぷりが清々しい。

おそらく大抵の主婦が苦手意識をもっている「PTA」が舞台となっている物語で、主人公の陽子は共感と反感を同時に集めるタイプのきつい性格。

その性格と発言の強さからあまり共感できないかと思いきや、途中からあれよあれよという間に陽子に寄り添ってしまうのが不思議な魅力。
なるほどどうして「七人の敵」の存在にも納得してしまう。

PTAだけではなく、嫁姑問題、自治会長、父母会など子を持つ親だからこそぶつかる問題に真正面から挑むワーキングマザーのドタバタ活劇を、ぜひ「前向き」に読んでほしい一作です。

おいしい水/盛田 隆二

おいしい水

画像引用元:Amazon

「リアルだからこそムカムカさせられる」

今作が『集団住宅に囚われた主婦が単に自立していくだけの話』であれば、あらゆる書評でもこんなに明暗の別れた感想には至らないだろう、という本作。

閉じ込められて虐げられていた主婦が戦って這い上がるようなヒロイック要素はありません。
話の導入や起点も大して珍しくもない展開ですが、心理描写が恐るべきリアルさ。

舞台になるのは集団住宅、いわゆる団地で、複数の夫婦とその子供たちが登場します。

後半になるにつれキャラクタの思惑や相関図が膨らみ、物語にぐんぐん引き込まれていきます。
その分、胃もたれを覚悟したほうがいいです。

夫との性生活、浮気と不倫、主婦たちのカースト、社会進出して良くも悪くも変化していく己の価値観など、一見すれば平和に見える日常に潜む様々な「渇きと潤い」を描いています。

ラストの感想は、読む人によって大きく分かれるでしょう。

春にして君を離れ/アガサ・クリスティ

春にして君を離れ

画像引用元:Amazon

「心を薄くスライスされていくような恐怖」

ミステリーの女王と呼ばれたアガサ・クリスティが魅せた「ミステリーではない珠玉の作品」である本作。
一般的な主婦が主人公です。

優しい夫と良い子供に恵まれ、主人公は理想の家庭を築けたと思っている。

しかし、旅先で出会った友人との会話から「果たして、本当にそうだったのだろうか」と振り返ります。

親子との関係、夫婦間の愛情に疑問を抱き、そうして主人公の女は少しずつ自己満足に満ちた闇深い真実に自ら近づいていくのです。

殺人事件など一切起こらないのに精神的に殺されているような恐怖感を味わうことでしょう。
最後に人の心を抉(えぐ)っていくところはまさにクリスティならでは。

ぜひラストに刮目していただきたい。

名作ゆえに感じ方はそれぞれで、良くも悪くも評価が分かれますが「何が幸福で何が不幸なのか」静かに考え、静かに恐怖する良著です。

男は何を考えているのか!?男目線で語る家族の姿とは

男の人が何を考えているのか分からない。
だからこそ読んでみる価値はあるかもしれません。

父でもあり、旦那でもある、男性を主人公に据えた作品たちには、新たな発見と面白い気付きが待っているかも!?

ビタミンF/重松 清

ビタミンF

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「じわーっと沁みてくる何か。それは心のビタミン」

本作は、悩める三十代の父親の姿を描いた短編集です。
思春期の子供との距離感に向き合い、倦怠に憂う妻との関係性に向き合い、年老いた両親との接し方に向き合っていく、少しほろ苦い家族小説です。

そんなに世の中甘くない、というような、どうしようもない現実の残酷さを投げやりにせず丁寧に描いており、それでいて心に染みるような希望や前向きさを最後には用意している慈悲深さに重松作品らしさを感じます。

痛快愉快なハッピーエンドや大団円を期待してはいけません。
それぞれの物語に生きる登場人物たちはごく普通の人で、だからこそしっかりと現実と向き合い己と戦っている。

この短編集で「父親」の姿を通し「家族と人生」をあらためて振り返ったあと、あなたはきっと「私の人生もそんなに捨てたもんじゃない」と思うことでしょう。

娘の結婚/小路 幸也

娘の結婚

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「この結婚、大丈夫?と見せかける筆力に感服」

タイトルだけを見るとどうにも娘を送り出すお父さんが葛藤の末においおい泣く話かと思われがちですが、そこは良い意味で期待を裏切ってくれる本作。

しかし、単においおい泣くだけの話よりよほど胸にぐっとくるから凄い作品です。

娘の幼馴染みにして結婚相手、その両親、今は亡き妻や学生時代の自分の恋人など『娘の結婚』を機にいろいろな人間関係が復活し、いろいろな思惑、感情が生まれていきます。

もちろん、喜びもあれば、不安や猜疑もある。
父は娘に対する真っすぐな愛情で、それらと誠実に向き合っていくのです。

確かに娘を送り出す父の姿を描いた作品には違いないのですが、そこには想像を超える「父の温かさ」「娘の温かさ」がありました。

泣かないようにしていても、じんわりきてしまう良書です。

ステップファザー・ステップ/宮部 みゆき

ステップファザー・ステップ

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「こんなに愉快な父と子がいただろうか!?」

日本のミステリーを牽引する宮部みゆきが描いた痛快なホームコメディに、ミステリー要素が加味された中毒的なまでにユーモラスな本作。

爽快でいて暖かい読後感が清々しい一作です。

本作でおすすめしたいのは、ひょんなことから継父となってしまう泥棒の「俺」と、その泥棒を助けてくれた双子の中学生たちが繰り広げる痛快愉快な会話劇。

あざといのに良い子、そのうえ口達者で切れ者という最強の双子と、その双子に振り回される泥棒の掛け合いは秀逸です。

泥棒に仕事を斡旋する元弁護士や精巧な贋作を生み出す置き引き泥棒が出てきたり、登場人物も個性的でユーモアに溢れています。

この泥棒と双子の疑似親子が数多の事件を解決していく中で、本当の親子の絆のようなものを感じるようになっていきます。
特に泥棒が双子にほだされていく過程には暖かいものを感じます。

ミステリーとしても、ホームコメディとしても楽しめる作品です。

清々しいまでに青い!だからこそ胸が高鳴る青春物語

かつて、誰にも等しく訪れたであろう青春時代。
大人になって、仕事をして、結婚をして、そうして忘れてしまった懐かしい日々を思い出してみませんか。

そこには、きらりと輝く何かがあったはずです。

一瞬の風になれ/佐藤 多佳子

一瞬の風になれ

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「爽やかなのにゾクゾクする、緊張と躍動」

全三部作からなる本書は「極上の青春スポーツ小説」として名高い作品。

神奈川県の高校陸上部が舞台になっており、スプリンターとして陸上に打ち込む主人公たちの青春ドラマが描かれています。

本作の読みどころは、やはりその圧倒的な体感度です。

短距離走を文章で表現するという難しさを著者はものともせず、まるで本当に走っているのではないか、というような強烈な錯覚を読者に与えます。

爽快感と緊張感。それを体感できるのが本書の魅力でしょう。

そして、もう一つの魅力は、登場するキャラクターの瑞々しさ。

遥か高みにいる天才走者の親友と、自身の挫折の原因となった天才サッカー選手の兄という二人の天才を間近で見続けてきた主人公の葛藤や、純粋に陸上に惹かれていく心情が丁寧に描かれており、その美しさと純粋さに胸を打たれること間違いなしです。

桐島、部活やめるってよ/朝井 リョウ

桐島、部活やめるってよ

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「高校生とは、一体なんだったのか」

美しい。爽やか。とは言い難いのですが、確かにこれも『青春』には違いないのでしょう。

「高校生の瑞々しさ」をはるかに圧倒する強烈な若さゆえのえぐみというか、青少年の核心に迫った何かがある、と思わざるを得ない作品です。

「桐島という人物が部活を辞める」という出来事を主軸に、五人の高校生がそれぞれ別の角度で影響を受け、波紋を呼び、個々の物語を生み出していく。
そもそも桐島とは誰なのか、桐島とは何なのか、という問いかけを終始することになるのも本書の特徴かもしれません。

小説の構造からして賛否両論あり、物語やストーリー性を期待して読み進めると非常に読みにくく感じてしまいます。

しかし、あらゆる角度と視点から切り抜いて見た、学校内の上下関係の中で生きる高校生そのままの姿と考えれば、とても秀逸な青春作品と言えます。

ネバーランド/恩田 陸

ネバーランド

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「青春の影には、純度の高い仄暗い何かがある」

今作の主人公は男子高校生、四人。
舞台は全寮制の男子高校という「子どもの園(ネバーランド)」という徹底ぶり。

冬休みに入り、各々事情があって帰省できずに寮に残ることになった四人が、共に七日間を過ごします。
その七日間で一体彼らに何が起きるのか。

四人それぞれが抱える「特殊な秘密」。
それらが徐々に明かされていく過程と、その秘密が暴露されていく中で培われていく少年のしなやかな強さ、未発達の弱々しさ、青々しい友情が、実にセンシティブに描かれています。

文章の美しさもあって、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う本作。

ミステリーとして読むと物足りないですが、学園青春ものとして見るのであれば楽しめる作品です。
仄暗い後ろめたさを纏いつつも、どこまでも純度の高い青春小説で、爽やかな読後感はさすがの恩田作品と言えます。

ミステリーなのに人間ドラマ!考えさせられる珠玉作

犯人を突き止めるのではありません。
凄惨な犯罪や恐ろしい事件の根底に描かれている幾多の人間ドラマにこそ刮目してほしい。

そんな奥深いドラマを描いたミステリーは、時間を忘れて没頭すること間違いなし。

怒り/吉田 修一

怒り

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「上質なミステリーなのか、圧巻の人間劇なのか」

東京八王子の惨殺現場に残された「怒」という血文字。
整形を繰り返す犯人が逃亡を続ける中、東京、千葉、沖縄に三人の謎の男が現れる。

まったく異なる環境、異なる状況で三人の男と関係していく三組の登場人物たち。
映画化もされたため記憶に新しい作品かと思います。

本作は、惨殺事件の犯人を追い詰める展開ではなく、フーダニット(Who had done it)を軸に展開する作品です。
『三人の中の誰が犯人なのか?』
疑惑と向き合い、疑心暗鬼にかられながらも、抗いもがく登場人物たちの繊細な人間模様が丁寧に描かれています

愛する人をどこまで信じ抜けるのか。

そういった人間の心の深く脆いところを、不器用な父娘の愛、ゲイの葛藤、臆病な少年の怒りなど、実に多彩な切り口で表現しています。

愛憎入り乱れる、というのはこういう作品を指すのだというくらい人間の感情が奔流のように溢れている良作です。

今夜は眠れない/宮部 みゆき

今夜は眠れない

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「目くるめく謎と家族ドラマ!ミステリーなのに爽やか」

数多の秀逸なミステリーを書いてきた著者だが、本作は「火車」などに代表される本格ミステリーとは傾向が異なる異色作。

主人公は中学一年生のサッカー少年。
放浪の相場師と呼ばれる謎の人物から、母親が五億円もの大金を遺贈されてしまったことに端を発する騒動。
それに巻き込まれていく主人公の奮闘を描きます。

五億円もの大金のせいで家族はバラバラ。

脅迫電話がきて、隣人の態度も変わり、父は母の過去を疑い家出。

この一家の危機を救うために主人公の少年が友人とともに『五億円遺贈ミステリー』の謎ときに繰り出すのです。

読後感が爽やかで、読み終わった後には家族の暖かさに心優しくなれます。
突然舞い込んできた大金によって浮き彫りにされる人間の負の感情や、それに押し負けまいと頑張る少年の親への愛が清々しく気持ちいい、そんな異色ミステリーです。

目をそらせない現実がここに!胸を揺さぶられる物語

戦争、ブラック企業、自殺、いじめ……なんとなく生活している日常の、ほんのすぐ隣には思わず目を背けたくなるような過酷な現実があります。

苦しいからこそ向き合う、そんな作品を紹介します。

世界の果てのこどもたち/中脇 初枝

世界の果てのこどもたち

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「あの戦争は誰のためのもので、何のためのものだったのか」

戦争とはこんなに過酷で無残な運命を子どもたちに強いるのか、と愕然とさせられる名著。

戦時中に高知県から満州へわたった少女と、朝鮮から満州にやってきた朝鮮人の少女、満州を訪れた裕福な家庭の少女、という出自の全く異なる三人の少女が出会い、友情で結ばれます。

三人はその後、別々の土地で戦禍に巻き込まれ、壮絶な人生を強いられながらも耐え忍び生き抜きます。

中国残留孤児、在日朝鮮人、戦争孤児、と立場は違えども過酷な運命に置かれた三人。
迫害や差別を受けながら、三人の少女は人間の冷たさと醜さの中で懸命に逞しく成長していきます。

現在までに至る強い反日感情や、隣国から問われている戦争責任、他国への蔑視、そういった後ろ暗いものの根底にある戦争の悲惨さや残酷さを明確に描き出し最初から最後まで考えることを辞めさせてくれません。

「あの戦争は、一体なんだったのか」
平和がどれだけ尊いものか改めて深く学ぶことができます。

ちょっと今から仕事辞めてくる/北川 恵海

ちょっと今から仕事辞めてくる

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「共感が胸をえぐる。今、前向きになりたい人へ」

ブラック企業にこきつかわれ、身も心も疲弊しきった主人公がふらふらと線路に飛び込み自殺をしようとする。
しかし、それをある男に助けられ……という導入。

映画にもなり、メディアでも多く取り上げられているため本著を知っている人は多いのではないでしょうか。

本作は、真面目に働き、真面目に悩み、真面目に頑張って現代を生きている多くの人にぜひ読んでほしい一冊。

とても読みやすく一気読みできる作品です。
ですが、企業に勤めた経験のある方ならば色々と共感してしまい、その分、主人公の苦しさや悔しさが分かって胸が苦しくなってしまうかもしれません。

しかし、読み終わった後は、どこかほっと肩を撫でおろすような安堵感に包まれます。

心も体も疲れ果ててどうしようもなくなったとき、もう少し楽に生きる方法もあるのではないか、と気づかせてくれる、そんな本です。

酸いも甘いも噛み分ける!これぞ恋と愛の物語

恋とはかくも人の心を狂わせるものであるのか!

時に人生を狂わし、時に人を励ます、恋や愛。明るく楽しい恋もあれば、深く重たい愛もある。
そんな多種多様な恋愛小説のオススメを集めました。

水の翼/小池 真理子

水の翼

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「ぞくりとするほど透明な情感と熱量」

同一作者ならば「無伴奏」という作品のほうが知名度は高いと思いますが、私はこの「水の翼」を推します。

これぞまさに愛の物語、そう断言できるくらい男女の間にある苛烈な本能や深い慈愛、愛ゆえの苦しみを濃厚に描いています。

木版画家の夫が急逝し未亡人となった若き妻の紗江と、夫の弟子である青年・東吾との間に生まれる愛を描いた本作。

二人が急速に惹かれ合い、深く静かに想いを募らせていく世界はまさに耽美的でエロス。
特に、鬼気迫るくらいの迫力で描かれている紗江の心情は圧巻の一言。

紗江の前から突如消えてしまった東吾の秘密が明かされた時、そのあまりの展開に呆然となり読後は放心状態になりました。

是非、前のめりになって読んでいただきたい。
そして、紗江と東吾が生み出す愛の美しさと苦しみを体感してください。

君の膵臓を食べたい/住野 よる

君の膵臓を食べたい

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「未発達で幼い、だからこそ大切にしたい想い」

ぎょっとするようなタイトルが他のどんな本よりも目を引きます。
本屋大賞受賞作、映画化、と大きな話題になった本作は、著者のデビュー作ということもあって、まだまだ粗削りで文学的な作り込みはありません。

人付き合いの苦手な少年が出会ったのは、明るく元気にふるまう余命幾ばくもない少女。

お互いに正反対の性格を持った二人が出会うことで自分にはないものを互いに感じ取って成長していく。
そんな思春期の少年少女の姿が描かれています。

少年と少女の「同士」のような関係性は決して「深い恋愛」とは言い難いのですが、精神的に深く理解し合い、寄り添い合う姿は淡く穏やかで好感が持てます。
難しい表現を避けて書かれているのでライトノベルに近い読書感。

読書に抵抗がある方にもおススメしたい作品です。

夜は短し歩けよ乙女/森見 登美彦

夜は短し歩けよ乙女

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「まるでジェットコースターのような合縁奇縁」

累計130万部を超えるベストセラー小説で山本周五郎賞や本屋大賞など多くの賞に輝いた人気作。

線香花火とジェットコースターがぶつかりあったような独特な世界観はアニメーション映画になっても健在で、その圧倒的な「変人世界」に心躍らされます。

本作は、古都京都が舞台。
大学の学祭を背景に、恋愛に対してとにかく奥手で色々こじらせている大学生の「先輩」が、自由奔放で天真爛漫な「黒髪の乙女」に恋をして七転八倒するドタバタ青春恋愛劇です。

珍事件が珍事件を呼ぶ、奇々怪々な恋愛小説は読み手を選びますが面白いです。

「こうして出逢ったのも、何かのご縁」とにかく風変わりで、作り込みすぎなくらい作り込まれた世界観は新感覚。
鼻につく、といって敬遠する前に奇妙な世界観をアトラクション感覚で楽しんでもらいたい作品です。

ファンタジーなのにリアル!現実を忘れて、いざ異世界へ

わずらわしい現実を忘れるには、ファンタジーの世界に行ってしまうのが一番。
そこには深い洞察と緻密な世界設定に裏打ちされた、登場人物たちの熱い思いと危険な冒険が待っています。

十二国記/小野 不由美

十二国記

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「胸に突き刺さるのは、きっと誰よりも弱いから」

本が好きな人は、一度はどこかでこのタイトルを目にしたことがあるのでは。

主人公は地味な女子高校生。
ある日いきなり目の前に現れた見知らぬ男に連れ去られ、地図にない異界の地へと足を踏み入れます。

そこで待っていたのは生と死を分ける戦いと、想像を絶する己の運命でした。

王道的な異世界トリップものですが、圧倒的な情景描写力、心理描写力で真に迫るリアルな世界観が生み出されています。
この物語は、後ろ向きな考え方しかできず常に陰気で卑屈だった主人公が、徐々に成長し、強くなっていく物語です。

読んでいて胸を打たれるのは、主人公が決して強い人間ではないから。
傷つき、迷い、戸惑う弱々しい心の持ち主で、それでも目をそらしてはいけない、と過酷な運命に立ち向かう姿に胸が熱くなります。

長くシリーズが続いている作品ですので、じっくり腰を据えて読んでくださいね。

獣の奏者/上橋 菜穂子

獣の奏者

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「圧倒的な命題、生き物とはなぜこのように在るのか」

とにかく面白い。

そういう本に出会うと紹介せずにはいられませんが、まさに上橋菜穂子の描く世界は、何をどうしても面白い。

ぐいぐいと物語に引っ張り込まれて、全部で四冊にもなるシリーズを徹夜して読んでしまうくらい、不思議な魔力が宿っています。

著者が文化人類学者であることも所以していると思いますが、作中に描かれる民族、国、歴史、日常風景、どれをとってもリアルで、しっかりと息づいています。
特に、神話や伝承などを物語に緻密に織り交ぜてくる手腕は脱帽ものです。

NHKでアニメ化されたため児童向けのファンタジーと思われがちですが、もはやその枠で語れない名作。

母を失った少女エリンが孤独の中で考え洞察し、自らの運命に立ち向かうひたむさに胸が震えます。
生きるとは、死ぬとは、共生とは、どういうことか。

「生き物はなぜこのように在るのか」と問いかける少女の真摯な命題に、あなたは答えを出せますか?

番外編!心が泣き叫ぶ、直視したくない問題提起作

有名な作品だけど読むのに勇気がいる。
覚悟がまだ決まらない。そんな問題提起作を紹介します。

直視するにはあまりに無慈悲な現実をまざまざと描いた作品です。

積み木くずし―親と子の二百日戦争―/穂積 隆信

積み木くずし―親と子の二百日戦争―

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「どこまでも恐ろしい。本当に、恐ろしい」

家庭崩壊の実話と言えば、これを置いて他にありません。
非行に走った娘との闘い、家庭崩壊の真髄をまざまざと描き出した、親と子の関係性に警鐘を鳴らす問題提起作。

映画、舞台、テレビドラマにもなり、日本中の注目を集め社会現象まで巻き起こした、かなりの問題作でした。

勿論のことながら、読んでいて気持ちの良いストーリーではなく、個人的には反面教師的な心持ちでかつて読みました。
小説というよりは手記に近く、悲劇の連続、苦しみの連続のため、リアルに考えれば考えるほど胸が苦しくなる作品です。

家族とすれ違ってしまったとき、子どもが非行に走ってしまったとき、自分はどう向き合っていくべきなのか。
答えは一つではなく、描かれる内容には賛否両論ありますが、だからと言って目をそらしてはいけないのだと思います。

アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス

アルジャーノンに花束を

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「幸せは、そこに見えているものだけではない」

障害とは何か、健常とは何か。
一体、何が「本当の幸せ」なのか。

そういった、生まれてから死ぬまでに人が必ず考える人間の根源的な問題を読書中にも読後にも考えさせられる名作です。

あなたは、本当に幸せですか?

知的障害により幼児と同等の知能しか持ち合わせていなかったチャーリーが、実験的な手術を受けることによってIQ190の天才へと変貌します。
それによって変わってしまうチャーリー自身と彼を取り巻く周囲との関係性、チャーリー自身の苦悩が切々と描かれており、胸をえぐります。

主人公チャーリーの一人称で書かれる物語で、知能指数が変化するにつれて文体も変わっていくという作者のこだわりは驚くほど読者を世界に引きずり込みます。

果たして人は賢くなるだけが幸せなのか。
情緒と感性があってこそ人は幸せになれるのではないか。

ラスト、止まらない涙とともに自らを振り返ることのできる最高傑作です。

まとめ

いかがでしたか?
洋書、和書、現代の物語から異世界ファンタジーに至るまで、あらゆるオススメをご紹介させていただきました。

本の中に描かれている世界は、必ずしも『非現実な物語』ばかりではありません。
奇想天外な世界観の裏には研ぎ澄まされたリアルが息づいています。

物語の登場人物たちが抱くアンリアルな激しい感情が、実はあなた自身にも宿っているかもしれません。

「事実は小説より奇なり」

人生という物語は小説以上に激動に満ち溢れているかもしれませんが、毎日の生活に疲れてしまったとき、あなたの物語の活力となる小説を手に取ってみてください。

本の中に宿っている情熱、感性、知識はきっとあなたの糧となってくれるはずです。


マンガもおすすめです。
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