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日焼け止めの選び方は数値?成分?失敗しないための3つのポイント!

スキンケアに必須の日焼け止め。

あなたは何を基準に選んでいますか?

今や年中日焼け止めを使うことは常識ですが、特に春から夏にかけて日焼け止めがドラッグストアなどの店頭にずらっと並びますね。

メーカーも毎年のように新製品を出すので、種類は数えきれないほどあります。

数字も剤形(クリーム状、ジェル状など)もいろいろ。
「どれが良いのかわからない!」と言う人も多いのではないでしょうか。

「数値が高い方が効果がありそう・・・でも高すぎるのも良くない?」
「ノンケミカルって良さそうだけれど、成分が違うの?」

日焼け止めは何となく選んでしまうと、失敗することもあります。

お肌を守るために塗っているのに、かえってダメージにっていなることもあるのです。

そこで今回は失敗しない、正しい日焼け止めの選び方を紹介します。

紫外線3つの種類とお肌へのダメージ

日焼け止めの選び方 紫外線の種類とお肌へのダメージ

「紫外線(UV:ultraviolet rays)」というのは太陽光線の一つで一番波長の短い目に見えない光線です。

他には、同じく目に見えない赤外線、私たちが見ている可視光線があります。

この紫外線には3つの種類があります。
波長の短い方から順に「UVC」「UVB」「UVA」 それぞれ C波、B波、A波と呼ばれます。

最も有毒性の強い「UVC」は地表から20㎞上空のオゾン層で吸収され、地表には届きません。
届くのはUVBとUVAになります。

「UVB」は地表へ届くのは一部ですが威力が強く、皮膚の炎症、皮膚がんの他、角膜炎や白内障など眼病の原因にもなります。

「UVA」は B波ほど強くはありませんが、皮膚の奥深くまで到達し、長時間浴びると健康にも影響します。

また、UVAがシミやしわ、たるみといった老化の原因になります。

「光老化」とも言われ、紫外線によるダメージの蓄積が年齢とともに様々な老化現象を引き起こすのです。

もともと人の皮膚には光を防御する機能があります。

表皮にあるメラノサイトという細胞が、メラニン色素を造ることで太陽光線を吸収してダメージを少なくしているのです。
日焼け止めの選び方 メラニンとメラノサイト

メラニン色素は新陳代謝により排出されるのですが、年齢とともに少しずつ沈着しシミになっていきます。

UVAは曇りや雨の日でも地表に届いていますので、日焼けしてしまっていても気づかないことが多く、後々にシミが増える結果として表れるのです。

日焼けによる炎症など健康面での障害、そして肌老化を防止するためにも、正しい日焼け止め対策(選び方)が大事になってきます。

日焼け止めに表示される数値、SPFとPAの違い

日焼け止めにはその効果を表すSPFPAが表記されています。

SPF(Sun Protection Factor)は数字で表され、製品のパッケージにも大きく書かれていることが多いですね。
これはUVBの遮断率を表します。

例えばSPF25は影響が出始めるまでの時間が、何もつけない時の25倍になるという意味。

目安は20分をかけて、20分 × 25 = 500分 つまり日焼けし始めるまでが8時間強ということです。

もう一つの PA(Protection of UVA)UVAの遮断率を表します。
+の数で表示され、一番強いのが「++++」となります。

日焼け止めはSPFとPAの組み合わせによって様々な種類があります。

肌の火傷を防ぐだけでなく、光老化の元になるUVAの防御も大事です。

SPFの数字だけではなく、PAも見なければいけませんね。

日焼け止めの種類・タイプ

日焼け止めの選び方 種類・タイプ

日焼け止めにはクリーム、ミルク、ローション、ジェル、スプレーなど様々な種類・タイプがあります。

それぞれの特徴を知っておくと選ぶ時に便利です。

[su_table]
日焼け止めの主な種類・タイプと特徴
種類・タイプ特徴
クリーム・保湿力があり油分が多い
・べたつきがある
白くなるものが多い
・落ちにくい
ミルク(乳液)・クリームよりさらっとしている
・伸ばしやすく保湿性もある
ジェル・さらっとしてべたつきがない
・白くならず伸ばしやすい
つけ心地が軽い
ローション肌にやさしいが数値は低めのものが多い
・さらっとしている
・落ちやすい
スプレー・手軽に使える
・手が汚れない
・手の届かない部分や髪にも使える
ぬりむらができやすい
・顔に直接つけられないものが多い
パウダー・メイクの仕上げに使うので肌への刺激が少ない
・塗り直しに便利
効力が弱めで落ちやすい
シート・ひんやりとして爽快感がある
外出先や旅行などに便利
・べたつかず首筋などにも使いやすい
スティック・耐水性に富み落ちにくい
マリンスポーツ専用のものが多い
・油分が多くべたつきがある
[/su_table]

これらのタイプとは別に、ウォータープルーフタイプの日焼け止めも人気があります。

特に汗をかく夏やスポーツ、レジャーなどの機会には耐水性の高い日焼け止めが必要でしょう。

ウォータープルーフタイプのものは、主にシリコン(シクロメチコン、ジメチコンなど)が使われています。

効果がある反面、落ちにくいために専用のクレンジングが必要で、肌への負担も通常タイプのものより大きいと言えます。

日焼け止めの種類がわかったところで気になるのは中身、つまり成分ですね。

SPFの数値が大きいものがお肌の負担になると言われるのは何故かご存知ですか?

日焼け止めの成分「紫外線防止剤」の種類

日焼け止めに使われている成分は、大きく分けると2種類あります。
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  • 紫外線散乱剤
    金属酸化物など無機系の素材です。
    ファンデーションなどにも使用されます。
    肌の奥に紫外線が届かないように反射させるもの。

    ⇒ 肌にはやさしいが白くなりやすいのが特徴。クリームタイプや乳液に多いです。

  • 紫外線吸収剤
    有機系の素材で、紫外線を吸収して熱に変化させる成分です。
    白くならないジェルタイプやスプレータイプ、シートタイプなどに使われやすい。

    ⇒ 遮断効果は高いのですがアレルギーを起こす人もいるので、敏感肌の人は注意が必要です。

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紫外線防止剤の主な成分と特徴 (参考:環境省:紫外線環境保健マニュアル
種類代表的な化合物
(表示名称)
特徴
紫外線
散乱剤
酸化亜鉛
酸化チタン
粉末が紫外線を吸収・散乱することにより皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ。
酸化亜鉛はよりUVA を、酸化チタンはよりUVB を防ぐ。
吸収剤に比べると、皮膚に塗った時に白く見える。
紫外線
線吸剤
メトキシケイヒ酸オクチル
(あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル)
ジメチル PABA オクチル
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン等
化合物自体が紫外線を吸収し皮膚へ紫外線が届くのを防ぐ。
特異的な吸収波長がある。(UVB 吸収剤、UVA 吸収剤)
溶解しているため皮膚に塗った時に白く見えない。
まれにかぶれる人がいる。
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これらの成分を数種類組み合わせたもの、保湿成分や栄養成分などと組み合わせたものが日焼け止めです。

紫外線吸収剤や防腐剤、着色料、香料、アルコールなどが無添加の敏感肌用のものが、刺激が少なくお肌の弱い人におススメです。

[su_note note_color=”#ffd6b7″]「紫外線吸収剤無配合」「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」と表示されているものが、紫外線散乱剤のみを使っている製品です。[/su_note]

▼敏感肌の方の日焼け止めの選び方についてはこちらの記事も参考にしてください。
[surfing_other_article id=1828]

日焼け止めの選び方3つのポイント

日焼け止めの選び方 3つのポイント

たくさんあって迷う日焼け止めですが、選び方のポイントを押さえてあなたにとって何が必要かを考えてみましょう。

日焼け止めの選び方ポイント1:TPOで使い分け

物を選ぶ時に大は小を兼ねるという考え方があります。
ですが、日焼け止めに関してそれは誤りです。

「SPFやPAが高いものを買っておけば安心♪」ではありません。

紫外線遮断率が高ければ、お肌へのダメージは大きいですからね。
本当に必要な時だけにしましょう。

TPOに合わせて幾つかの種類を上手に使い分けましょう♪

買い物など日常的な外出ではSPF20まで、PA+~++で十分です。
夏のレジャーでもSPF30くらいで良いでしょう。

SPF50、PA++++は標高の高い雪山や南国のリゾート、塗りなおす時間が無い時などです。

また、どんなに数値が高くても塗りなおさなければ、効果は無いことを覚えておいてください。
2,3時間おきに塗りなおせば、低い数値でも効果はあります。

時間帯や季節によっても使い分けが必要です。
冬は紫外線量も少ないので、夏よりも低い遮断率で保湿効果の高いものがおすすめです。

日焼け止めの選び方ポイント2:顔と身体で使い分け

日焼け止めには必ず顔用とからだ用とがあります。
顔・からだ用というのもあります。

同じ皮膚でも顔とそれ以外では厚みや皮脂腺量などが異なります。

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  • 顔用は特に乾燥を避けるために保湿成分などが多く配合されています。
    「紫外線吸収剤」を使わないものも多く、クリームタイプやミルクタイプが多いです。
  • からだ用は塗りむらができない、さらっとしたジェルタイプなどが多くなっています。
    「紫外線吸収剤」が含まれているものが多いので、顔には適していません。
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顔用、からだ用それぞれで選ぶことをおすすめします。

兼用できる日焼け止めは時短にもなり便利ですが、成分を確認した上で上手に使いましょう。

日焼け止めの選び方ポイント3:他の化粧品との組み合わせを考える

化粧品でも紫外線防止(UVカット)効果がついているものがありますね。
ベースクリームやファンデーションには SPF、PA がついているものも多いです。

ただし、紫外線防止効果は足し算すると高くなる、というのは間違い!

例えば日焼け止めがSPF30でベースクリームがSPF25だとしても55の効果にはなりません。
基本は30です。

屋外でスポーツするとか、夏の炎天下の外出なら日焼け止めもSPF30以上、PA++以上は必要です。
ですが、日常の外出であれば日焼け止め効果のあるベースクリームとファンデーションやパウダーだけでも良いのです。

乳液やベースクリームとして使える日焼け止めもあります。

お肌に余計な負担をかけないように組み合わせを考えましょう。

子供の日焼け止め

子供の日焼け止め

ママだけではなく、子供も紫外線から守ってあげなくてはいけませんね。

紫外線はビタミンDを作り骨の成長に必要なものですが、数分程度で大丈夫です。
(朝夕のお散歩がおススメです)

紫外線対策としては帽子、UVカットの洋服を着用する以外に、子供用の日焼け止めもあります。

赤ちゃんや子供は皮膚もデリケートなので、専用の日焼け止めを使いましょう。

紫外線吸収剤、防腐剤、着色料、香料、アルコールなどが使われていない100%天然由来成分のものであれば安心ですし、敏感肌のママとも一緒に使えます。

赤ちゃん用、子供用日焼け止めは SPF20 以下で PA+ ~ ++ くらいのものが主流です。
石鹸やお湯で落とせるもの、保湿成分が配合されているものを選びましょう。

うっかり舐めてしまっても化学成分が使われていないなら、それほどあわてる必要もありません。
舐めても大丈夫と書かれている日焼け止めもあります。

また、日焼け止めを塗ったママの手や首などを舐めるというケースもあります。
少しなら大丈夫かも知れませんが、紫外線吸収剤などは刺激になりますので避けたいですね。

子供が小さい間はママもやさしい成分のものを選びましょう♪

▼赤ちゃんや小さいお子さん向けの日焼け止めについてはこちらで詳しくお伝えしています。
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まとめ

日焼け止めは直接つけるものですから、肌に合わないと炎症を起こすこともあります。

強すぎるものは乾燥しやすいですし、しっかり落とせなければ他のトラブルを引き起こすこともあります。

安全かつ効果的に紫外線対策するためにも、日焼け止めだけに頼ることなくライフスタイルに合わせて必要なものを使うことが大事ですね。

紹介したポイントを参考にして、最適な日焼け止めを選んでくださいね。

▼日焼け止めの塗り方や塗る順番も大事なポイントです。こちらの記事も参考にしてください。
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